2006年に4ヶ月間にわたる組織風土改革を行いました。ちょうど簡単にまとめたレジュメがあるのでブログ上に残そうと思います。
ソリューションフォーカストアプローチの原理原則をできるだけ忠実に活かしたことが特徴的です。ソリューションフォーカストアプローチを理解している方なら、このレジュメだけでもどんな取り組みだったか想像できるのではないでしょうか。
ご参考ください。
<テーマ>
ソリューションフォーカストアプローチを応用した組織エンパワメントによる風土改革
<コンセプト>
「自分に役立ったコミュニケーションの共有」と「変化を促進するフォローアップ」の実施で組織エンパワメントを高めて攻めの風土を創る。
<背景>
組織は目標達成のために努力してきた。しかし環境変化の要因があまりにも大きく、組織メンバーは「やってもやっても報われない」状況に疲弊感を漂わせていた。「何が悪いのか?誰が悪いのか?」の問題志向が蔓延した。
戦略の練り直しにより3つの課題を抽出したが、「この3つの課題だけでは解決できる気がしない・・」と部内メンバーは腑に落ちていない様子であった。管理職と担当者に本音のヒアリングをしたところ、上司部下間およびグループ間のコミュニケーションに問題があることが浮き彫りになってきた。
部員へのヒアリング結果をまとめると2つの課題が新たに抽出できた。「組織風土」と「育成」である。私は自分の組織を自分たちで変えたいと思った。そして自ら責任者として4ヶ月間に渡り改革を進めた。
<ソリューションフォーカストアプローチが応用されたポイント>
組織風土を「メンバー同士の関係性」の集合体と捉えた。そしてすでにある良い関係性を増やすことを目的として、
①組織メンバーをエンパワメントして組織風土改革のプラットフォーム(よし、この取り組みをやろう!という意識)に乗せる
②役立ったコミュニケーションの共有でコンプリメント
③変化を促進するフォローアップ
の3つを順次行うことによって、組織風土をエンパワーし、改革することを試みた。
①組織メンバーをエンパワメントして組織風土改革のプラットフォームに乗せる
風土改善の取り組み前にプラットフォームに乗ること目的としたヒアリングを実施した。部門長もこれまで苦悩しながら成果を出すために組織をなんとかしようと行動してきたことがたくさんある。部門長をコンプリメントし、ソリューショントークへもっていくことで、可能感を芽生えさせ、組織風土改善に対するコミットを高めた。
また、担当者は上司に対して変化を求める発言が多かったが、「上司があなたがたの希望どおり変わってくれたとしたら、あなたがたにどんな変化があるの?」と質問することで、「部内調整の必要がなくなるので仕事のスピードが上がりますよね」などフューチャーパーフェクトを描く機会とした。こうして誰も悪者にせずに風土改革への取り組み体制を整えていった。
②役立ったコミュニケーションの共有でコンプリメント
役立っているコミュニケーションを部員全員で共有することで、行動をとった本人にとってコンプリメントになった。そして、自分がとったコミュニケーションが組織に承認かつ推奨されたとことで、成果行動の促進につながった。
③変化を促進するフォローアップ
良くなっている変化をスケーリング手法を使って数値変化と変化の定性データ(役立ったコミュニケーションの事実)を共有したことで「組織風土が改善されつつある」という意識を醸成でき、「役立つコミュニケーションをもっと増やそう」という意識が芽生え、成果行動が増えた。同時に「良い兆候」にも気付きやすくなった。
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