「余裕をもって仕事ができてる」=手をあげて挨拶する
再びTさんの事例です。Tさんは外資系製造企業の人材開発に所属されています。
自分がお勤めになっている工場内に本来は自分たちの管轄でないグループ(Bグループとします)があるそうです。しかし工場長からは「同じ工場内に在籍してるんだから、面倒みてやれ」と言われていました。
Bグループは製品技術部内にあり、その製品技術部の部長が「Bグループはお荷物だからなんとかしてほしい。あのグループはネガティブなことしか言わない。」とTさんに相談がありました。
Tさんの見方から、Bグループは得意先からのクレームなどを受けることが多く、業務量も多いため、「被害者意識」を強くもってしまってもやむえをえない状態らしいのです。
それでTさんはBグループのメンバーを集めてSF的な改善アプローチを実施しました。Tさんがいつも実施している、「思い出し(現状を吐き出してもらう)」をしてから「プラットフォームづくり(解決したいことは何か?)」をして「フューチャーパーフェクトを描く」ことをしたところ、Bグループのメンバーは「自分たちが余裕をもって仕事ができている」という解決像を導き出しました。
その後、スモールステップとして「挨拶をするようにしよう!しかも手をあげて挨拶しよう!」となったそうです。メンバーの中には周囲の目もあるし、手をあげなくてもよいではないかとの意見もあったそうですが、「手をあげることがわかりやすくてよい」となったそうです。
数カ月(期間のメモがなかった為、記憶によると)経った後で、製品技術部の部長がTさんのところへ来て、「あのグループ(Bグループ)はいまだにお荷物だと思うけど、ちょっとだけ良くなったよ。明るくなったよ。それと5回に1回はこれまでと違うこと言うのようになったよ。」と言ってくれたそうです。
私が「へえ~部長からフィードバックくれたんですね~!」と関心していると、Tさんは部長に対して事前にこう言っていたそうです。「どんな小さなことでも今までと違うことがあったら彼らにフィードバックしてほしい。せっかく良くなっても気づかないこともあるかもしれないので。」部下にはフィードバックできてないらしいのですが、部長がちゃんと良くなったことに気づいたわけですよね。
ここでTさんとスモールステップについて語り合いました。スモールステップは実はステップではなく、すでに解決している状態だということです。つまり手をあげて挨拶をしたことを意識し始めたときから、すでに解決が起きていると。だからステップではないということです。
SFAを実践していくうえで頭こびりつけていることがあります。それは「解決はどこからでも始まる」ということです。

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