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September 16, 2008

「余裕をもって仕事ができてる」=手をあげて挨拶する

再びTさんの事例です。Tさんは外資系製造企業の人材開発に所属されています。

自分がお勤めになっている工場内に本来は自分たちの管轄でないグループ(Bグループとします)があるそうです。しかし工場長からは「同じ工場内に在籍してるんだから、面倒みてやれ」と言われていました。

Bグループは製品技術部内にあり、その製品技術部の部長が「Bグループはお荷物だからなんとかしてほしい。あのグループはネガティブなことしか言わない。」とTさんに相談がありました。

Tさんの見方から、Bグループは得意先からのクレームなどを受けることが多く、業務量も多いため、「被害者意識」を強くもってしまってもやむえをえない状態らしいのです。

それでTさんはBグループのメンバーを集めてSF的な改善アプローチを実施しました。Tさんがいつも実施している、「思い出し(現状を吐き出してもらう)」をしてから「プラットフォームづくり(解決したいことは何か?)」をして「フューチャーパーフェクトを描く」ことをしたところ、Bグループのメンバーは「自分たちが余裕をもって仕事ができている」という解決像を導き出しました。

その後、スモールステップとして「挨拶をするようにしよう!しかも手をあげて挨拶しよう!」となったそうです。メンバーの中には周囲の目もあるし、手をあげなくてもよいではないかとの意見もあったそうですが、「手をあげることがわかりやすくてよい」となったそうです。

数カ月(期間のメモがなかった為、記憶によると)経った後で、製品技術部の部長がTさんのところへ来て、「あのグループ(Bグループ)はいまだにお荷物だと思うけど、ちょっとだけ良くなったよ。明るくなったよ。それと5回に1回はこれまでと違うこと言うのようになったよ。」と言ってくれたそうです。

私が「へえ~部長からフィードバックくれたんですね~!」と関心していると、Tさんは部長に対して事前にこう言っていたそうです。「どんな小さなことでも今までと違うことがあったら彼らにフィードバックしてほしい。せっかく良くなっても気づかないこともあるかもしれないので。」部下にはフィードバックできてないらしいのですが、部長がちゃんと良くなったことに気づいたわけですよね。


ここでTさんとスモールステップについて語り合いました。スモールステップは実はステップではなく、すでに解決している状態だということです。つまり手をあげて挨拶をしたことを意識し始めたときから、すでに解決が起きていると。だからステップではないということです。

SFAを実践していくうえで頭こびりつけていることがあります。それは「解決はどこからでも始まる」ということです。

え!?普通は30%聞くでしょ

外資系製造企業で人材開発の仕事をしてらっしゃるTさんにお会いしました。会社の中ですでにSFを実践されている方で、今日もたくさん興味深い話を聞くことができました。

ある部門のマネージャーがTさんに「上司との関係について困っていることがある」と相談がありました。相談内容は、「自分の部門から(他の部門へ)人を出すのだけど、その出し方に関して上司と意見がすれ違っている。どうしたらよいか?」という内容でした。もともと上司とも仲良くないし、深刻度はかなり高い様子でした。

人を出すことに関しての考え方を上司と話したら、上司は人を出した際に起こりうるケースに関して5つの対応策を提示されて説明されたそうです。しかし彼はそれだけでは納得してなかったんでしょうね。

Tさんはスケーリングをしました。「上司との関係がうまくいった状態を100%としたら今はいくつぐらいですか?」と質問したところ、70%ぐらい答えたそうです。

そしてTさんは「70%なのは何があるからですか?」と質問したら、マネージャーは「え!?普通は30%を聞くでしょ!」と言うのです。

これは本当に面白いエピソードだし、企業人がどんなマインドで日々仕事に取り組んでいるかということを現わしていると思います。私にも何度か経験があったのですごくよくわかります。

マネージャーは70%の中身について「とりあえず人を出すことに関して上司と話ができたし、上司の考えも聞けた。自分の気持ちを伝えられた。上司が対応策を示してくれたこと。」と話してくれました。

そしてTさんは「いまより進んだらどうなっていますか?」と質問したところ、「5つの対応策をもっと具体的に聞くことです。」と答えたそうです。


このケースは企業にいる人々が問題志向で日々過ごしていることを教えくてくれます。これが逆だったらどうでしょうか。日々解決志向で過ごしていたらどんなことが語り合われているでしょうか?できてないことを見たり聞いたりする代わりに何をしてるでしょうか?どんな質問をし合うでしょうか?

ビジネス現場は日々新しい問題が続々と出てきます。予測不能な問題、ギャップアプローチで創った問題などなど。これらの問題に対処しつづけ、ありたい方向に焦点を合わせつづけて目標へ向かいたいものです。

どうやって向かうか?私が考えるSFアプローチを使ってのやり方は2つです。これをはずさずに回せば解決志向力は永続性の高いものになっていくのではないかと経験上思っています。

①「自分なりに出来たこと」の中の価値があると思う努力や工夫を語る
→サクセストーク
②「自分にとって簡単に起きやすい成功のかけら(これが出来たら「うまくいっているぞ!」と思えること)」を語る
→ソリューショントーク 

SFを活用しているTさんをこれからも応援していきたいです。

September 09, 2008

映画「In to the wild」

映画「In to the wild」を見ました。内容は書きませんが、とても印象的なところを書きたいと思います。映画の本筋とは全く関係ありません。

主人公の若者がファーストフードでバイトしているのですが、靴下をはいてないのです。店長らしき女性は彼に靴下をはいてほしい。食べ物を扱う店ですから当然といえば当然です。

そこでこの店長はこういいます。「あなたがアラスカへ行きたいのは素敵なことだし、ぜひ応援したいの。だから靴下をはいてくれないかしら。」

この直後にカットが変わってしまい、彼の反応を見ることはできませんでした。だけど、彼は次の日から靴下をはいてきたんじゃないかと思います。だって、自分の大切にしていることを認めてくれて、その上応援したいと言ってくれる。そのためには靴下をはいてくれることが必要だというのです。彼には「靴下をはいてほしい」という要望ががすんなり入ってきたんじゃないかと思います。

September 08, 2008

SFアプローチで何を目指すか

何を着地点とするかで、SFアプローチの強調点は変わってきます。例えば、ある望みが実現することが目標だとすれば、SFアプローチの強調点はウェルフォームドゴールです。ミラクルクエスチョンをして、ウェルフォームドゴールをいくつも創りだすことが大事になると思います。小さく起き易い成功をたくさん予測して、未来に成功を確かめられるようにしておきます。成功を仕込む。

企業で過酷な仕事を抱え、日々予測不能な新しい問題にぶち当たる状況にいる人にとっての大事な目標は、その困難な状況に対処し続ける力(高い自己効力感)をつけることです。この場合はSFアプローチの特徴の1つであるエンパワー的側面を強調することになります。過去の失敗や成功から自分なりの努力や工夫を語ることでエンパワーしていく。同時に小さく起き易いたくさんの成功を予測して、未来に具体的な成功を敷いておく。そこを通れば、成功感が得られ、エンパワーにも繋がります。これを継続することで長期的に保持できる能力が備わることにも繋がると感じています。

企業活動の中にSFアプローチを取り込むときには、SFアプローチのどの点を強調して、どうしたいかを事前に考え、決めることは重要なポイントです。そこから組織開発や人材育成をするやり方をどうやって組み立てるのかを考えてゆけるのだと思っています。

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